平成徒然草

お笑い芸人知事

2010/12/12

元大阪府知事の横山ノックが亡くなり、就任後かなり経つにもかかわらず東国原宮崎県知事はあいかわらずテレビに登場している。

このふたり(元東京都知事の故青島幸男も含めてもいいが)のちがいは何だろうと考えてみる。ノック氏は参議院議員を経て知事になり、東氏は芸人をやめてすぐに知事になった。政治経験はまるきり違う。

だが私は大阪府民として、ノック知事が何をしたかまるきり覚えていない。
知事としての手腕がどうだったかも記憶にない。
すくなくとも一期四年はちゃんとつとめていたはずだが。

いっぽう東国原知事は、すくなくとも宮崎県のPRマンとしての手腕はたいしたものだ。
一県知事がこれだけテレビに出続けることは、タレント知事といわれた田中康夫元長野県知事でもなかった現象だ
PR予算に換算したら膨大な広告宣伝費を宮崎県に節約させたことにはなる。

思うに、ノック氏は知事に就任するずっと前からお笑い芸人であることをやめていた。一方、東氏はお笑い芸人のまま知事になった。(名目上は選挙出馬の段階で引退したというが、意識は何も変わっていない)

実際、タレント時代よりテレビの画面に登場する回数はずっと増えたはずだ。

今までタレント・有名人が選挙に出馬するとき、選挙戦は有利になったが、逆に就任後はそれゆえに叩かれることも多かった。ところが東知事を叩くメディアが今はほとんどいなくなっている。それはなぜか。

タレントが知事になったのではなく、知事という職にある人物がタレントをやっているのだ。
県のため、という大義名分もあり、実際に経済効果も生んでいる。
これでは批判のしようがない。
こういう知事もいたっていいじゃないか、ということになってしまう。

そのまんま東(一代目)はパッとしないタレントだった。
だが今の東国原知事はタレントとしておいしい人物だ。
だからテレビが注目する。というだけのことだろう。

問題は、この現象がいつまで続くか、だが。
たぶんテレビに登場しなくなったら、東国原知事は批判の嵐にさらされるような気がする。

-平成徒然草
-,