コンテンツ文化論 映像文化を語ってみる

プロダクトプレースメント

2010/12/12

百式というのは、海外の珍しいサービスや商品を毎日ひとつ紹介するブログだ。
そこで、こんなサービスを見つけた。

百式「プロダクトプレースメント広告のマッチングサイト『Product Place Me!』

映画やテレビ番組、ゲームなどのなかでさりげなく商品を配置して露出を高める手法をプロダクトプレースメントと呼ぶ。

うまく使えば効果的なこの手法のマッチングサイトが出来たようだ。

Product Place Me!が目指しているのはシンプルな仕組みで、映像やゲームを作る制作者と、商品をそこに置きたい広告主を結びつけるというものだ。

言葉としては初めて聞いたが、プロダクトプレースメントの概念はもちろん知っていた。
日本のドラマなどでも大いに活用されている。たとえば、ドラマの登場人物が使っている携帯はほとんどキャリアとのタイアップで最新の機種が提供されている。

さらには広告費抑制のあおりを食っている民放テレビ界では、プレースメントされた商品を販売の対象にしようという動きさえある。

主人公の着ている服がいいなと思えば、たとえばデジタル放送のdボタンを押すことによって、その服のメーカーや価格などが表示され、気に入ればそのまま購入に進むこともできる。

スポンサーの広告費とDVDなどの売上だけでなく、もっと具体的に収益の方法を探っているテレビ局が考えたことだ。そういうことでもしないと制作費のカットを抑えることはできないのかもしれない。

しかし、制作者側からすると、納得できない部分もあるだろう。演出的意図よりも、販売上のセレクションが優先されると、衣装や小道具の選択が自由にできなくなる。表現にも悪影響を及ぼしてしまうことが考えられるのではないか。

主人公がしがないOLなのに毎回ちがう高級な衣服を着ていたり、豪華なマンションに住んでいたりするのはドラマによくある。こういうのは違和感があるばかりでなく、給料以外の収入を得ていたりするのだろうかと余計な推測を生むかもしれない。

商業的に制作される映像作品は、こうした影響は避けられないとも思うが、表現を広告が浸食し始めると、問題がある。極端な話、ドラマがファッション誌のグラビアと同列のものになってしまうことも考えられるのではないか。

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