ネットとコンテンツの関係論

NTT、動画共有サービスに参入

2010/12/28

とりあえず、ニュースだけ。

ITmediaニュースが伝えるところによると、

 NTT(持ち株会社)は8月7日、NTTコミュニケーションズ、NTTレゾナント協力し、動画共有サイト「ClipLife」を8月28日から来年2月まで試験運用すると発表した。個人が創作した動画を自由に公開・共有してもらうサービスで、動画を活用した新ビジネスにつなげる。

 ClipLifeは、個人が投稿した各種形式の動画をFlash形式に変換・公開できるYouTube型サービス。メールアドレスを登録すれば無料で投稿できる。1ファイルあたりの容量は100Mバイトまで。

フジテレビに続いて、今度はNTTの参入である。
国内の有力企業が続々参入するということは、この動画共有サービスというものが、やはり大きなビジネスチャンスをはらんでいると考えているということだろう。

しかしながら、実はまだこの種のサービスの将来はまだ誰にも見えていないような気がする。一部には、著作権侵害を促進するとしてバッシングする動きもあるし、そもそもどこから収益を得るのか、ビジネスモデルも確立されていない。

 著作権侵害コンテンツが公開されないよう、映像をフィルタリングする仕組みを取り入れる。人気テレビ番組の映像の特徴をあらかじめ抽出しておき、アップされた動画とマッチングする技術など、NTTグループの研究所で開発したさまざまな技術を試し、実用性を確認するとしている。

 目視によるチェックも行う予定だ。

人気テレビ番組というが、アップされる可能性のあるものは必ずしも人気番組とは限らない。むしろ、人気があまりないカルトなものが好まれる傾向もあるはず。全番組の特徴抽出など無理な話だし、間に合わないだろう。結局は人海戦術によるチェックが必要になるのだし、それはコストアップを招く。

それよりも大事なことは、こうしたサイトによってどのような「文化」を作ろうとしているのか、運営者からビジョンが全然提示されない(あるいは紋切り型で薄っぺらの優等生ビジョンしか出てこない)ことのほうが問題だ。

ある意味、こうしたCGM(消費者がコンテンツを作るタイプのメディア)は「他人のふんどしで相撲をとる」試みでしかない。だが、相撲をとろうとして土俵に上がってみたら、全然ふんどしなどまとっていなくて猥褻罪で逮捕されるようなことだってありうるのだ。

最先端メディアなどと持ち上げられていても、最先端ということは要するに、どちらへ舵を切っていいのか指針がないということだ。
この種のサービスが一過性のものに終わるのか、定着してひとつの「文化」をかたち作るのか、運営者のビジョンが問われていることは間違いないだろう。

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