映画・DVD評(邦画)

「スキージャンプ・ペア Road to TORINO 2006」をみた

2010/12/21

スキージャンプ・ペアとは、二人で一組のスキーを使ってジャンプする架空の競技である。

もともとは、この映画でも総監督をつとめる真島理一郎氏がデジハリの卒業制作として作ったCGであり、ふたりのジャンパーが空中で行なう技のアホらしさを見せるネタ集的なもので、特にストーリーはない。

この映画は、そのスキージャンプ・ペアの誕生からトリノオリンピックに正式競技として採用されるまでのドキュメントということになっている。谷原章介がナビゲーターをつとめるNHKのドキュメント番組(二部構成)と、トリノの決勝中継で構成される。競技風景はオリジナル作品どおりCGであり、その他はきわめてリアルなドキュメントとして作られている。

架空ドキュメントという形式そのものは結構昔からあるスタイルだし、珍しくはない。

ただまあ、CGのスキージャンプ・ペア競技風景が登場するまでが長い。こちらはもう最初からそれを見るつもりで見ているので、退屈してしまう。ドキュメントを模しているので、それこそ淡々とスキージャンプ・ペア競技の誕生から五輪正式競技化までを描いていくのだが、それが実に面白くない。

ドキュメントというのは、それはフィクションに比してシーンごとのアピール度の面からいうと、おもしろくはないのが普通だ。それを見ていけるというのは、それが事実であり、その事実について知りたいという欲求が視聴者の側にあるからだろう。

ドキュメントを真似る手法は、作り手の側に相当センスがないと、難しいものだなと思った。

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