プロ野球雑感

市民球団と地元密着型

2010/12/06

横浜ベイスターズといえば、住生活グルーブなどへの身売り問題で世間を騒がせたばかりだが、今度は新しい経営ビジョンがオーナーから飛び出した。

スポーツ報知「横浜、バルサになる!市民球団化を計画

球団売却問題で揺れた横浜が、市民球団化の計画を本格的に進めていることが30日、分かった。都内で取材に応じた若林貴世志オーナー(68)が明かし た。同オーナーはスペイン・サッカーの超名門FCバルセロナをモデルに、市民球団としての球団経営の研究を球団に指令。今後は新たな売却先を探していくこ とと同時に、新しい球団経営の道を模索していく。

売るのか、市民球団にするのか、どっちかはっきりしろよ、と言いたくなるような発言だ。
要するに、親会社であるTBSホールディングスが厄介払いできれば、それでいいという発想じゃないかな? 先のことはどうでもいい、と。

たしかに市民球団という発想は、一見理想的に見える。

ファンがいわば株主のような形で費用を負担し、特定のオーナー企業なしに運営される球団は、プロ野球球団にとってひとつの理想型ではある。

しかし、日本のプロ野球界でそれを実現するのは、そもそも無理なのではないか?
横浜に限らず、親会社が億単位で赤字を埋めてくれないと、そもそも毎年運営していくことすら出来ない体質が、日本のプロ野球の多くの球団にはある。

名古屋のような独立して経済圏を持っている都市ならば、そこの複数の企業が支援してくれれば可能性はあると思う。しかし、首都圏の横浜でそれだけの地元企業支援が受けられるだろうか?

それでなくても最下位が定位置の球団である。観客の大幅増もまず見込めないだろう。
また、首都圏であるため、他都市在住の出身者も募りにくいと思う。

地元密着ということがプロ野球の世界で言われ続けて久しいが、地元密着型でなおかつ市民球団ということは、その都市の経済力が問われる。
地元に密着すればするほど、市民だけでその球団を支えることは難しくなるのではないか。

球団ファンではないが、厄介払いのためにこういう発言をするTBSサイドに腹が立つばかりだ。

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