映画・DVD評(邦画)

「天使」をみた

2010/12/21

天使というのは、ふつう背中に鳥の翼(多くは白一色だ)を備えた人間(多くは女性だ)という姿で描かれる。
では、その天使の翼というのはどれくらいの大きさが適当なのだろう?

人間の身体を宙に浮かせるほどの揚力を発揮させるくらいの翼となると、相当大きなものが必要になってしまう。しかし、翼を忙しく羽ばたかせている天使を見たことがないことでも、翼というのは実際に天使の身体を空中に保持するためのものではないような気がする。

実際に映画などで描かれている天使も、あまり大きな翼を持っているのは少ないと思う。

この映画で深田恭子が演じている天使は、普段翼は肩のところに畳み込まれているようだ。その状態では、翼というより羽根飾りみたいに小さい。空中に舞い上がる時には翼が広がるのだが、広がった状態でもたいして大きな翼ではない。

この天使は、何かの使命を持っているとは思えない。単に人間界を漂っているだけである。好奇心旺盛で、いたずら好き、悪癖はジンライムの盗み飲み。天使の姿が見える人はごく限られるようだが、そうでなかったら警察に突き出されているだろう。作中にも「なんだか野良っぽいよ」という表現があるが、野良天使なのだろうか?

野良天使はしゃべらないし、その姿を見ることができる人間たちとも、さほどコミュニケーションをとる様子もない。しかし、天使が姿を見せた何組かの人間たちは、天使が姿をあらわした頃から、少しずつ人間関係が円滑になっていく。

あなたも天使を迎えたかったら、ジンライムを窓の外に置いておくと、天使がやってきて勝手に飲んでいくかもしれないから、試してみては。その天使がフカキョンの顔をしているかどうかは、保証の限りではないけれど。

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