平成徒然草

地球賃貸マンション論

2010/12/20

ずっと気になっていることがある。
それは、どうも多くの人が人類は永遠だと思っているらしいことだ。

個体としての人間は、いつか死ななければならない。これは自明のことで、だからこそ「死に方」「いかに死ぬべきか」ということが生き方のひとつのテーマとなっている。しかし、そういうことを考えている人たちでも「人類はいつ、どのように滅ぶか」ということを考えていないことが多いようだ。

種としての人類はいつか必ず滅ぶ。これもまた自明だと、私には思える。あの隆盛を誇った恐竜類ですら、滅亡したのである。人類がいずれ滅亡の日を迎えるということを否定することはできない。

とすれば「人類はいかにして滅亡すべきか」ということを考えておかなくてはいけない、と思うのだ。

人類はいつの日にか滅亡して、次の存在(それが何であるかは知らん)にその生活の場、つまり地球を明け渡すのである。いわば、人類は地球という生活の場を借りているにすぎない。

つまり、賃貸マンションを借りているのと同じである。ところが、この店子は、大家さんから見ればとんでもない店子なのだ。

とにかく、自分の生活の場を広げたがる。
勝手にリフォームをしてしまう。
床を引っぺがして、自分が蓄えたわけでもない貯金を見つけて使ってしまう。
同じマンションの住人を奴隷として使う。
おかげで、同じマンションの住人は隅っこに追いやられ、中には死んでしまう奴も出てきた。
しかもどんどんと数を増やす。狭いマンションの中をどう工夫したのか、60億も住んでいる。
さらに、喧嘩をはじめる。
喧嘩の道具として、マンションを壊すほどの爆発物も蓄えている。
もう、無茶苦茶である。

地球の大家さんがいたら、絶対こんな店子には出て行ってほしいと思う。

ただ、いかにあがいても賃貸は賃貸である。
いつか、マンションを明け渡す時が来る。
その時には、せめて現状復帰をして、借りたときの姿に戻してお返しをすべきではないだろうか。

少なくとも、それができるようにしておくべきだろう。

YOMIURI ONLINEが伝えるところによると、

 総務省は31日、昨年10月1日時点の日本の総人口は1億2776万7994人で、1年前より約2万2000人減ったとする国勢調査の確定値を公表した。

 同省によると、今年10月1日の推計人口は1億2775万人とさらに約1万8000人減っており、昨年始まった戦後初めての総人口の減少は、なお続いている。

退去の準備は、すでにはじまっている。

-平成徒然草
-,