コンテンツ評論 テレビ番組評

「ストロベリーナイト(フジ系ドラマ)」をみた

2010/12/06

11/13(土)にフジ系で放送された2時間あまりの単発ドラマ。
竹内結子が、警視庁捜査一課の主任(警部補)という女刑事を演じる。
竹内は、刑事役はこれがはじめてだそうな。

刑事ドラマである。
猟奇的な殺人事件の捜査に当たる刑事たちの姿が、主人公である姫川玲子警部補を中心に比較的リアリティのあるタッチで描かれている。
女性で唯一の捜査一課主任という主人公像、婦女暴行事件の被害者という過去があり、それが刑事志願の動機となっているあたり、構成の緻密さが感じられる。
(ただ、過去の主人公を竹内結子が演じていないのがちょっと気にはなった。高校生くらいの年齢だと思うが、ギャップがありすぎるほど竹内は老けていないと思うのだが)

捜査の過程はリアリティ重視のものだったが、最後に暴かれる真相には正直ちょっとがっかりするしかなかった。
ドラマのタッチとはほど遠い、荒唐無稽な殺人イベントだったからだ。

リアルな刑事ドラマが繰り広げられていれば、期待する結末はそれなりリアリティのある真相でないと釣り合いがとれないのではないだろうか。

あるいは、リアルな捜査が、真相に近づくにつれて徐々にアンリアルな世界に引き釣り込まれていく、という手法も考えられるだろう。これはスリリングだが、かなりの高等テクニックといえる。

残念ながら、このドラマではそのどちらでもなかった。

ラストシーケンスで、真犯人が突然主人公に襲いかかる。このくだりが噴飯ものだった。
真犯人を演じた若い役者がその二面性を納得できるものにしていなかったこともある。

竹内結子はうまくリアリティのある女刑事を演じていた、と思えるので、あるいはこのキャラクターによる連続ドラマ化なども、フジテレビは視野に入れているのかもしれない。

ただ、その時には武田鉄矢の演じた役は他の役者に振ったほうがいいだろう。
思い切り浮いていた。

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