映画・DVD評(洋画)

「キングコング」をみた

2010/12/20

「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督が撮った、キングコングのリメイク版。

映画会社に製作打ち切りを宣言された監督(プロデューサーも兼ねているようだ。おまけに自分で撮影までする)が、ナルシストのアクション俳優、失業中の女優(というか台詞によれば女芸人?)、映画の仕事に身が入らない脚本家などを拉致同然に貨物船に詰め込んで出港する。彼の手元には髑髏島と呼ばれる孤島の地図があり、そこへ行けば世界最後の秘境が撮れる。それをフィルムにおさめて起死回生をはかろうという算段だ。

なんかハナシがおかしいよな。フィクションを撮りたいのなら本物の秘境はいらないだろうし、本物の秘境を撮りたいのなら俳優や脚本は必要なくドキュメンタリーに徹すればいい。ただまあ、このあたりオリジナルの設定だから、ジャクソン監督の責任ではない。

さすがこの監督は、このパラノイア的映画監督と秘境の島の描き方がすごい。ディテールの描き込みなんかさすがだ。

秘境の島は、オリジナルのような、単に原住民と巨大ゴリラと恐竜の住んでいる島ではなく、ありとあらゆる生物が巨大で凶暴。まるで「SF巨大生物の島」のリメイクかと思うほどで、スピーディなアクションはムチャおもしろい。

はっきり言って、この映画にキングコングは必要なの? と思ってしまった。誰もが知ってるキングコングの結末より、監督の自由な想像力を発揮して、パラノイア映画監督ひきいる撮影クルーと巨大生物の島のストーリーを描ききったほうが面白かったんじゃないのかなぁ?

-映画・DVD評(洋画)
-, ,