ネットとコンテンツの関係論

「日本メガネ党」政見放送にみる映像プロモーション

2010/12/20

「日本メガネ党」をご存じだろうか? 寡聞にして私は最近知ったのだが、YouTube方面ではかなりの支持を集めているという情報もある。

ITmediaニュースが伝えるところによると、

 日本メガネ党の政見放送は、動画共有サイトのYouTubeで見られる。「構造改革の次はメガネ改革」「メガネを含めて、この国が好きです」――メガネの漫才コンビ・おぎやはぎさんが、メガネへの愛をひたすら熱く語る。

 実はこれ、アイ・トピア(東京都町田市)が運営するメガネ店・メガネストアーのプロモーション企画。有名タレントを起用したプロモーション映像を、企業が自らYouTubeに流したのは、これがおそらく日本初だ。

 「映像をYouTubeで公開することには、賛否両論ありました」――同社販促企画部の本多宏哉次長は言う。YouTubeは著作権を侵害した映像も多く掲載され、権利者を悩ませているサービス。そんな場所でプロモーションできない、という意見も多かった。だが本多さんは、YouTubeの圧倒的なユーザー数がプロモーション効果を高めると考え、関係者を説得した。

はっきり言って、メガネをテーマにしてはいるが政見放送を模したコントみたいなもので、宣伝色はほとんどない。メガネストアーの名前も出ないし、自社サイトへの誘引もない。

これは日本メガネ党Webサイトにも共通であり、企業色はほとんど感じさせないプロモーションだ。

 同社が日本メガネ党の企画を通じて伝えたいのは“メガネへの愛情とこだわり”。「物を売ることを前面に出すと、メガネへの愛情やこだわりを表現できない」ため、あえて企業色を薄め、作る側も見る側も楽しめるコンテンツを目指した。

まあ企業側の余裕だろうが、YouTubeのような場でプロモーションをしようと思うと、これくらいの姿勢でないと受け入れられないだろうという感じはあるだろう。

つまり、YouTube上のコメント欄で否定的コメントをつけられるのはもちろん、他のブログや掲示板などでいわゆる「炎上」を起こす危険性は常にあるということだ。

ちなみに、

 実は、同社が自らYouTubeに掲載したのは「ティザー編」と呼ぶ1分弱の予告コンテンツだけ。本編もユーザーの手によりYouTubeに転載されてしまったが、もともとの狙いは、ティザー編でネットユーザーの興味を喚起し、メガネ党のサイトに来てもらう――というものだった。

だそうだ。現在YouTube上で見られるコンテンツはユーザーがアップしたもののようである。

たとえば、音楽プロモーションなどは今後動画投稿サイトを積極的に利用していくのではないだろうか? PVはユーザーによってアップされることも多く、ファンも多い。一般には知られていないアーチストが動画投稿サイトを舞台にして支持を広げていく、という構図が今後はみられそうだ。

DivX stage6でも、任天堂Wiiのプロモーション映像をアップされたチャンネルが存在する。

急激にユーザーを広めたサービスだけに今後の動向はまだ見守るしかないが、今後ひとつのプロモーションメディア・チャンネルとして無視できない存在になりそうな気はする。


日本メガネ党政見放送

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