コンテンツの育て方

お笑いブームの終焉か?

2010/12/07

とにかくエンドレスなお笑いブームだが、そろそろ一段落するかもしれない。

ど~する? “M-1グランプリ”

という記事によると、

プロデュースしてきた島田紳助自身が「もうそろそろかな」と終了を考え始めているようだ。
現在のお笑いブーム(というより、本当のところは若手芸人ブームといったほうが良い)はM-1が主導してきたものだ。
これが終わるとなると、 まだ確固たる地位を気づいていない芸人たちは、登竜門を失うことになる。
さらに、多くのネタ番組が終了する予定になっているという。

これは、要するにテレビ界の事情によるものだと思う。

テレビ局の売り上げが減少傾向にあることは周知の事実。
制作予算の削減は緊急課題である。
出演者についても、ギャラが高騰したベテランのタレント群を少しでも切り捨て、中堅・若手へのスイッチをはかろうとしている。

そのために、よりコストが安く使えるバラエティタレントを大量に必要としていた。
そこへ登場したのがM-1だったのだ。
漫才のコンテストだったが、テレビ局にとって漫才のネタはどうでもいい。
笑いのセンスを持った若手タレントをピックアップするための仕掛けにすぎなかった。
ネタ番組もそうだ。タレント発掘が大きなニーズだった。

当然、M-1の優勝者やファイナリストは、バラエティ番組への出演 が多くなる。そこで要求されるのはトークであって漫才ではない。
漫才をする機会もなく、番組から番組を渡り歩くだけのテレビタレントになってしまう。

そして、M-1も今年で10年。ネタ番組も飽きられた。
コストの安いバラエティタレントも十分に供給された。
これ以上出てきても、座るイスがなくなってしまう。

ということで、お笑いブームはひとまず終わると思う。
若手芸人の諸君には、冬の時代が来るのだろう。

現代のテレビというのがそもそも漫才などの話芸を育てる気がない、あるいは余裕がないという 証拠だろう。

若手芸人諸君には、やがて沈没するはずのテレビにすがるよりも、マイク一本あれば満場を沸かせるだけの話芸を磨くことをお勧めしたい。

イバラの道かもしれないが、最終的にはそちらのほうが勝者への道ではないか、と思う。

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