映画・DVD評(洋画)

「ダ・ヴィンチコード」をみた

2010/12/20

世界的に有名になった原作は、まだ読んでいない。
しかし、この映画だけを取り上げてみると、サスペンスとしての質は悪くはないが、名作というほどではないと思う。

何より、魅力的な題名から連想される「ダ・ヴィンチの仕掛けた謎を解く」という部分がとっても弱い。というか、突然提起され、その場で解決されてしまうので「なんだそれ」で終わってしまう。

カトリック教国では猛烈な反発を受けたといわれる本作だが、日本人に言わせると「何を騒ぐことがあるのか」という程度の話である。事件が進むにつれて明らかになるのは、キリストが子孫を残した(=神ではなく人であった)という事実を巧妙に隠蔽しようとする組織と、その事実を闇に葬ろうとする組織との暗闘の歴史なわけだ。

日本では、普通に天皇家は神話の時代から血脈が通じている(=神の子孫)と信じられているわけ(じゃないの? 最近の皇室典範問題を見ていると)だから、別に子孫を残そうと残すまいと、神格が否定されるわけではない。

それにしても、謎の作り方が粗い。エンドで明らかになるヒロイン、ソフィーの正体など、私には中盤で明らかだった。というか、物語の落としどころとして、これ以外に考えられなかった。エンターテイメントの定石ともいえるが、せめて何か期待を裏切るものがほしかったなあ。

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