平成徒然草

新党「たちあがれ日本」の怪

2010/12/08

与謝野氏、平沼氏たちが今度立ち上げる新党の名前は「たちあがれ日本」となるという報道だ。

聞いた途端に無茶苦茶な違和感が走る政党名だ。

そもそも政党名というのは、自分たちが信奉する主義や、めざす目標を掲げるものだろうと思う。
だが、この政党名は「たちあがれ」と、他者に呼びかける言葉になっている。

じゃあ、そもそも誰に向かって「たちあがれ」と呼びかけているのか?

「たちあがれ日本」と続いているのだから、日本の国に対して言っている、というのがひとつの考え方。
不況や円高で日本が沈み込んでいるから、たちあがれ、と応援するような言葉とみることができる。

しかし、市民の任意団体ではなく、国会議員がつくる政党の名前なのである。
たとえ野党であっても、日本の舵をとる立場の人たちなのだ。
「たちあがれ日本」とエールをおくる、のでは無責任すぎるいいようだ。

二つ目の考え方は、日本の国民に対して「たちあがれ」と呼びかけている、とみなすことだ。
まあしかし、革命運動家ではあるまいし、保守系の政治家が国民に本当にたちあがってほしいと思っているとは思えない。
この党の党是は民主党政権にストップをかけるということらしい。
であれば、「投票などを通じて民主党にNOをつきつけてくれ」という意味になる。
他者に反対せよ、という、これまた情けない党名になってしまう。

最後に、日本の政治家にむかって呼びかけているのだ、という可能性。
この場合は「たちあがれ」という言葉に含まれる、上から目線なニュアンスが気になる。

ようするに「我々はたちあがったぞ。君たちもたちあがれ」という意味になってしまう。
つまりは新党「この指とまれ」という名前になってしまう。

三つの考え方、どれをとっても情けなく、馬鹿馬鹿しい。

こんな名前をつけた政党には、投票はおろか興味を持つことすらはばかられる。

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