コンテンツの育て方

2006パーソン・オブ・ザ・イヤーはあなた

2010/12/20

洒落がきいている。

米タイム誌の12月25日号の表紙はパソコンの画面が描かれていて、ディスプレイのところは鏡だ。覗き込むと自分の顔が映る。
なぜそんな表紙かというと、これは恒例のパーソン・オブ・ザ・イヤーの発表号だからだ。通例、表紙にその年のパーソン・オブ・ザ・イヤーの顔が載る。

IBタイムズが伝えるところによれば、

 新たなデジタル時代の民主主義者として、米タイム誌はパーソンオブザイヤーに「あなた」を選出した。今年度タイム誌編集長に就任したリチャード・ステンゲル氏によると、2006年度のパーソンオブザイヤーはウェブ上のコンテンツを製作した「あなた」ひとりひとりであるという。
 
 ステンゲル編集長は今年の「パーソンオブザイヤー」選出に関して、「我々は今生じているインターネットの世界の現象に特に影響を与えている特定個人は存在しないと感じた」と述べた。現在メディアのプロではなく、不特定個人が独自の文章・写真・動画などオリジナルコンテンツをウェブ上で配信しており、今までの時代とは異なり、極一部の有名人ではなく、不特定多数のインターネットユーザーらが大衆へ影響力をもつようになってきている。

つまり、表紙を覗き込んだあなた、鏡に映ったあなたが”今年の人”だということだ。

日本のマスコミには、まったくない発想だろう。ちなみに、上の記事では

 「パーソンオブザイヤー」に特定個人以外が選出されたのは、今年が初めてではなく、1966年には「25歳以下の人」、1975年には「米国女性」、1982年には「コンピュータ」が選出されている。

個人の発信力が今年ほどクローズアップされた年はない、タイム誌はそう言いたかったのだろう。

膨大な個人発信のカオスが地球を覆いつつある。このまま進んだら、10年後私たちはいったい”誰を”その年の顔に選ぶのだろう。

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