コンテンツの育て方 コンテンツ文化論

映像を小脇に抱えて…

2010/12/08

iPadはAmazon Kindleとの対比で電子書籍リーダーとしての側面ばかり強調されるが、やはり映像職人としては映像視聴デバイスとしての一面を見てみたい。

映像視聴用としては中途半端なサイズだ、という意見が聞こえてきそうだ。

iPhoneのように通勤途中の電車中でこそっと見ることはiPadとしてのサイズでは困難で、しかし家で大画面のテレビを見慣れた目には迫力が足りない、というような。

これは映画のようなエンターテイメント用途を想定したものだと思う。
しかし、ビジネス分野の映像を考えると、様相はちがってくる。

まず、多くのビジネスマンが重いノートPCを持ち歩くのをやめて、iPadに切り替えるのではないか。外出先でPDFの資料を見たり、簡単な書類作成をするのには十分だ。iPhoneよりメールも読み書きしやすいし、Webも見やすい。

すると、iPadに記録した映像をプレゼンツールとして使う可能性がでてくる。なにしろ、いつもカバンに入っているわけだから、商談の際にサッと取り出して、得意先に見せる。起動に手間取ることもなく、スマートだ。

もうひとつ考えられるのが、教育用途。接客マニュアルなど、映像でマニュアルを作るケースがあるが、これは研修会で見せる程度。せいぜいDVDで配布して自宅で見ておく、というケースが考えられるくらいだ。

現場で見直すような用途には、映像マニュアルはまったく向かなかった。しかし、iPadはここを変える。

iPadなら映像を小脇に抱えて現場に赴ける。マニュアル映像をチャプターごとに小分けにして記録しておけば、現場でも見やすく、必要な部分だけを見直せる。サイズ的に数人で見ることも可能だし、利用の範囲が広がると思う。

たとえば、自動車などの整備マニュアル、さまざまな機器のメンテナンスマニュアルなど、動画で見たほうがわかりやすいものは、こういう形態で視聴することが一般化するのではないか?

ただ気になるのは、16:9のワイド画面が一般的になってきた映像を視聴するのには、サイズ的に4:3と古い感じがすること。やはり電子書籍リーダーとしての側面を重視して設計されたせいかなぁ。

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