映像職人について

わたし名刺に「映像職人」と入れていますので、正式の名乗りになると思います。まあ、フリーランスなんで、名刺の肩書きなんてのはあまり意味はないんですが。

フリーランスとして独立した当初は、肩書きは「プランナー/ディレクター」でした。その当時は、企画・演出だけしかやっていなかったので、実態を反映していたといえます。

しかし、そのうちに自宅オフィスにノンリニア編集機器を導入し、自分でビデオ編集までするようになりました。さらに、Adobe After Effectsというソフトを修得して自分でモーショングラフィックスを作るようになりました。

こうなると、必ずしも「プランナー/ディレクター」という肩書きが実態を反映しているとはいえなくなりました。

何か新しい肩書きを、と思いはじめたんですが、横文字やらカタカナというのがいやだなあ、という思いがありました。結局のところわからない人にとっては何も意味していないと同じことですからね。

ところで私は、いわゆる職人さんというのに憧れがあるんです。特に頑固に自分のやり方を貫く、ベテランの職人さんには非常にあこがれます。顧客でも、自分の作るモノをバカにするような人は怒鳴りつける、というようなイメージですね。

自分のことを考えてみると、まちがっても映像作家とはいえません。作家というのは自分でテーマ設定ができる人のことで、私などはテーマをもらって作り上げることはできるんだけど、自分でテーマを設定するのは非常に苦手です。受注でやってきた人間によくあることかも知れませんが。

だから、私は「映像づくりの職人」になろうと思いました。ある意味、SOHO化することによって映像も手づくりの感覚になってきましたから。それはまた、自分の中での「頑固な職人宣言」みたいな感じもあったのです。

しかし、もうそろそろその「職人時代」も終わりかなあ、という感じでいます。次の名乗りがどういうものになるかはともかくとして、映像職人ではないと考えています。

その頃にはこのブログも「映像職人'舞'録゛」ではなくなっているかもしれません。

2011/01/19