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どうしてアカデミー賞候補になったのか不思議
メイキングの方が観たい
主役は大自然
剣岳 点の記
ぜひ原作を読んでもらいたい
風景の美しい映画だ。
明治40年ごろ、立山連峰の劔岳(つるぎだけ)の初登頂をめぐる物語。陸軍の陸地測量部の命を受けた測量隊を率いる測量士を主人公とし、山の案内人との信頼関係、同じく初登頂をめざすライバル日本山岳会との関係も描いた、登山の物語だ。
もっとも、そんな人間のドラマはどうでもいい。この映画に描かれた立山連峰の風景はただ、美しい。それも、実際に山に登り、そこで撮影をしているからだ。
最近の映画は、CGや合成の技術の進歩によって、存在しない風景も自由に描き出せるようになった。それゆえ、美しい風景も作ろうと思えば作ってしまえる。だが、この映画は、実際に山に登って、本当の風景を撮影することにこだわった。
主人公である測量士たちは山に登ることそのものが目的ではない。あくまで、三角点を設置し、測量を行って地図を作るのが目的だ。この映画のスタッフも映画をつくるために山に登った。大変な難行だったと思う。
実際に現場に立ち、カメラを回す。映像の原点は、やはりそこにあるのではないだろうか。

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